工具箱




【レンチ論 01】






























レンチ、wrench と言うのはアメリカ英語、

スパナ、spanner がイギリス英語







どちらも同じ意味

ボルトを回すための、一体式の工具のこと







ただ、ここでは、棒状

かつ、六角柱状頭のボルト(ナット)を回すための工具に限定



















ボルトに接する部分の基本形はふたつ、



右が「アゴ」とか、「オープンエンド」というもの

左が「メガネ」とか、「ボックスエンド」というもの







基本は「ボックスエンド」

なぜなら、六角全ての角(面)で接するので力が伝わりやすい=ナメにくい







「オープンエンド」はボルトの途中にあるナットなど、

ボックスエンドが使えない時に使用、

例えば、ミラーの付け根や、アクセルワイヤーの調整に



















で、基本的に「レンチ」は3種類







1、通称「スパナ」



両端がオープンエンドのレンチだが、

これだけは固有名詞のように、「スパナ」って言うね。なぜでしょう?







2、通称「メガネ」、「メガネレンチ」



両端がボックスエンドのレンチ、見た目の形状から「メガネ」っていう名前

実は差別用語なのではないかという疑惑

正式名称は「ダブルボックスエンドレンチ」







・・・まず、呼ばないが・・・







3、通称「コンビ」、「コンビネーションレンチ」



片側がオープンエンド、もう片側がボックスエンド

スパナとメガネの良いとこ取り

バイク整備の基本工具







コンビから揃えるとイイって言う話。



















が、僕はあまり好きではない。







世間の定説に、師匠からのアドバイスに従い、

僕も最初はコンビから揃え始めたんだよ。

普通に使う分にはなんら支障はなく活用



















が、段々工具が増えてきて、

工具箱の中にコンビとメガネが同居してくると、

例えば同じ10mmでも、

10mmコンビと、8mm-10mmのメガネ、







10mmのボックスエンド(片側)だけ見えていても、

パッと見、どっちなのか判別不能







キレイに種類ごとに並べている人なら問題ないんだろうが、

いろいろな工具が混ざっている僕の工具箱では不便







なんで、

オープンエンドはオープンエンドだけの「スパナ」、

ボックスエンドはボックスエンドだけの「メガネ」、







そういう方が効率良いと判明

それで、新たにスパナを買い足しましたよ。



















現在('05/11)の僕の持っているレンチは、







スパナ



「TONE」で8-10、10-12、12-14の3本(横にあるのはTONEの11mmコンビ)

(TONE=「トネ」と読みます)







コンビ



KTCで8mm、10mm、12mm、13mm、14mm、17mm(+TONEの11mm)

最初に買ったヤツです。今では車載(携帯用)工具になってます。







メガネ



KTCで8-10、10-12、12-14、17-19、21-23、22-24、24-27

大きいほうのメガネは足回りに使うために購入



















・・・が、大きいサイズは、







ソケット&ハンドルで揃えたほうが効率的と後から判明

大きいサイズのメガネは重たく、場所もとってかなり邪魔です。







プラス、実家の My 工具箱には「ストレート」のショップオリジナルのメガネが2本









以上が僕の工具箱の現有レンチであります。



















で、どこのメーカーが良いんだ!って?



















うーん、レンチだと「スタビレー」が輸入工具では有名だね。







ただ、レンチは工具の基本の基本なんで、ほとんどのメーカーが出してます。

気に入ったデザイン、メーカーを選べば良いのでは?

メーカーによって、光沢メッキ仕様や、梨地仕様など、千差万別だもんね







個人的にはKTCが好きだが、「ストレート」で十分だと思うよ。

ちゃんと「面接触」になってるし、

レンチに限れば、使った感じ何ら文句なし







なんせ、「ストレート」はコストパフォーマンスが最高!

KTCの半分ぐらいかな(実売価格、レンチでは)

それで性能は同等(と感じる)



















しつこいようだがレンチに限れば、の話



















ちなみに、「TONE」と「KTC」の比較ですが、

お値段はTONEの方がお手頃







スパナやコンビではTONEの方が全長が短いんで、実は使いやすい。

大きな力が必要な時はメガネが活躍



















が、ボルトと接する部分の“ガタ”はKTCの方が小さいような気がする。

特にオープンエンド側ではその差は顕著



















試しに12mmスパナの二面幅を測ってみました。ノギスで















ホントは内側マイクロメーターで測るべきなんだけど、持ってないの。

素人のノギスでの測定なんで、絶対的な値は信頼性ないけど、

同一人物が同一方法で測ったんで、相対的な差は参考程度には悪くはないでしょう







ちなみに、ノギス、スパナともに床にくっつけて平行状態を保ち、測定しました。







で、結果は、

KTC、TONEともに12.01mm

差はほとんどなし







(参考までに、JIS規格では13mmレンチの許容差は+0.05〜+0.30mm)







なんで、寸法だけではKTCもTONEも精度良いんです。



















が、ガタが大きく感じる原因はスパナの先端の仕上げによると判明















左がKTC、右がTONE

写真じゃわかりづらいが、

KTCのほうがエッジがしっかり立っている

TONEのほうが丸い仕上がりのエッジ







当然、エッジがしっかりしているほうが、良いモノ



















ここはさすが、KTC!と言ったところかな



















(ここでのKTCはすべて21世紀ツールです)





















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