嗚呼、遥かなる4速化へ  Super Cub 90



【04】

『ポイント』

















前回に概説したとおりにバラスしてトランスミッション一式を取り出す。

そのトランスミッション









左がC90の3速ミッション、右がリトルカブの4速ミッション

ドラムごと交換すればオッケー







が、リトルカブそのままではC90のクランクケースに入らない。

ギアの厚さが違う。

正確にいえば、メインシャフトの4速ギアの厚さが原因。

リトルの方が数ミリ厚い。







これが一番の問題点













が、先人の知恵でこの点は解決済み

その解決策とはタイカブ(C100EX)のメイン側の4速ギアと交換ってこと

リトルの4速とタイカブの4速は歯数が一緒。

そのままポン付け。









左がC100EXの、右がリトルの。これが厚さの違い。

この1枚以外はリトルのミッションをそのまま移植。

ドラムもアームも、キックスターターも。







なぜギアの厚さが違うかって?

その理由はミッションシャフトの軸受けベアリングの違い。

C90やC100EXのベアリングはC50系より大きい。

パワーが大きくなるんでそれに対応して

ベアリングの玉が大きくなれば、ベアリングの厚さも増す。

C50系に比べてC90やC100EXはミッション全体の幅が薄い。

それを調整しているのがメインの4速ギア。









ちなみにこれがベアリングの違い。

大きさが違うの分かる?

左がC90、右がリトル













実は、リトルのセルもC90に移植しようと考えていたの

セルの移植ってことはクランクケースごと交換。

が、リトルのクランクにすると必然的にベアリングもリトルのやつになる。

ベアリングは大きい方が耐久性もやっぱり良い。

カブのセルはあまり力がないとも聞くので、無理してセルを移植するのは中止。













また、クランクをリトルのに交換ってことはC90の4速化ではなく、

リトルのボア&ストロークアップになっちゃう(笑)













あっそうそう、ドラムの先っちょについている金属パーツをリトルのものからC90のものに替えるのを忘れずに。

それを替えないとニュートラルランプが正しく付かなくなっちゃう。









そのパーツはコレ。

付いているのがC90ので左がリトルのやつ。













ちなみにタイカブ4速ギア一枚は1000円ぐらい

まだホンダからパーツとして買えます。













あと、C50カスタムとリトルカブのミッションは全く同じらしい。

現行のは。

メチャメチャ古いモデルのは知らん。

まぁ、C50カスタムのミッションでも同じようにタイカブギアを使って4速化できるってこと

















まだまだ話は続くぞ!!






















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