'11 12月20日
『箱ソムリエ』
近頃、自制しているけど、ボクは熱狂的な箱大好き人間なのです。
箱って、パニアケースですよ。トップケースとかサイドケースとも言う。
ツアラーを中心に、純正でパニアケースが設定されているバイクもあるけど、
どうも、メーカーがお仕着せで仕立てたパニアケースは、俺的には好みじゃないのです。
特に、流線型で車体のデザインと一体的なヤツは好みじゃない。
なんつうか、バイクの色と同じ色のヘルメットを被っているみたい、
もしくは、頭の先から足先、下着まで同一ブランドの服で固めているみたいで。
中にはいるけどね。
パニアケースは当然純正、ヘルメットもウェアも、ブーツまで車体のブランドで固めている人も。
ま、最初から車体に完璧なパニアが装着されていると、
選ぶ(語る)楽しみがないから箱評論家としては面白くないとも言う。
ちなみに、純正の専用パニアケースのほうが、マフラーやテールカウルの形状に沿っているので、
社外のパニアケースより全幅は狭くなりやすいのです。
社外のパニアはどうしても汎用品なので、マフラーやテールカウルを避けるため、幅が広がっちゃうんです。
ただ、そもそものマフラーやテールカウルの形状で、パニアケース向けのバイクか否かは決まるんだけどね。
一般的に言えば、アップマフラーはサイドケース的には不向きだね。
マフラーを避けるために幅が広がる。
アップマフラーのバイクの純正専用サイドケース見てみなよ。
えぐられるようにマフラーを避けているから。
その分、単純に容量も減ってますから。
近頃増えてきたアンダーサイレンサーっていうのかな、
エンジンの下にサイレンサーがあって、排気口はちょこっと顔を出しているだけのやつ。
カワサキのER-6&Versys、BUELLのXBシリーズ全部、KTM RC8、DUCATI 1199Panigale
こんなあたりのマフラーですよ。後ろ2つはSSなんで、パニアとは無縁だけどね。
そんなアンダーサイレンサーのバイクは、パニア的には最適だと思う。
パニア的に邪魔になるサイレンサーが出てないんですから。
もしくは、マフラーの位置が低い位置にあるスタンダードなバイクも良いかも。
良いかも良いかも。
うふふのふ。
それはさておき、
近頃は、車体メーカーも手抜き&コストダウンで、箱自体は汎用品のOEMの場合もある。
前にも言ったかもしれないけど、現行BMW R1200GS-ADVの純正ケースはSW-MOTECHだし、
先週までやってた東京モーターショーで並んでいたHONDA NC700Xのパニアケースは、HEPCO&BECKER。
うん、NC700X(新型並列ツインのマルチパーパスモデル)のパニアケースは格好良いね。
これはHEPCO&BECKERのエクプローラーって箱なんだけど、
作りはさすがヘプコ&ベッカーというところ。SW-MOTECHよりずっと良い。
(別件で実物をじっくり観察したことがあるんで。SW-MOTECHは950SMに付けてるし)
モザイクの迷彩柄も悪くない。
あとは、パニア取付けのフレーム(キャリア)がどんなもんか気になる。
最近は、純正オプションでパニアが設定されているバイクには、
ごっつい鉄の取付けキャリアじゃなくて、車体に隠れるように取付フックがあるバイクがあるね。
例えば、VFR1200Fとか、Multistrada1200とかさ。
理想はキャリアが隠れているほうが良いかもしれないけど、あの無骨なキャリアも悪くない。
どの程度、NC700Xにキャリアの無骨さが馴染んでいるか、浮いてるか、気になる。
このNC700Xはちょい気になるバイク。箱以外の面でも。
スイングアームが鉄だったり、新型並列ツインエンジンがNC700SやINTEGRAと流用だったり、
気になる気になる。
一番気になるのは、670ccツインなのに、最大出力51.8PS/6250rpmしかないこと。
52馬力だってよ。CB400SF(53馬力)より非力ってどういうこったい。
(装備重量は214kg)
たぶんガチンコでライバルになるであろう、KawasakiのER-6&Versysシリーズ
650ccで64馬力あるんだよね。装備重量206kgだし。
(スイングアームはアルミ)
あえての52馬力ってことは狂ったような低燃費なんじゃね。
もしくは狂ったように安いとか?
気になる気になる。
以上、(自称)箱ソムリエから見た今回の東京モーターショーでした。
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