'11 11月24日
Bonnie Debut
『インプレ〜エンジン編』
今回はエンジンについて。
スポスタもボニーも空冷2気筒エンジンだけど、けっこう違う。
エンジンの鼓動感はスポスタのほうがずっとある。
低回転域のいわゆるドコドコ感。
純正状態は大したことないけど、マフラー交換&キャブセッティング後はちゃんとドルンドルン(アイドリング時)
ただ、走り出すと振動はぴったり消える。さすがラバーマウントってところ。ドルンドルンも消えるけど。
スポスタの走っているときの音は、
ドドドドドドドドって感じ。
あと、ハーレーのエンジンは低回転域のドルンドルン感のイメージが強いけど、
けっこう勝手に回りたがるエンジンなのです。
別に回したつもりないのに、勝手にエンジンが回って、予想外に速度が乗ってる感じ。
体感速度よりメーターはずっと速度出ている。
エンジンが勝手に回っても、高回転域はただ回っているだけで、トルク感はまったくないんだけどね。
それに対して、ボニーはとっても素直(悪く言えば普通)。
クランク角360°(2つのピストンが同時に上下、点火間隔が360°ズレている)なんだが、
バランサー搭載のため、鼓動・振動は抑制されている。
鼓動感は、空冷4気筒とスポスタの間ぐらい。ざっくりW800ぐらい。
ただ、中回転域以上はW800よりずっと力強く回るよ。
スポスタがトルク感なく回っているだけの回転域が、ちゃんと素直にトルク&パワー感を伴って使える。
あっ、当然ながらエンジンはリジットマウントですよ。
さらに、ピポットレスですから。
HONDAがVTR1000FやVFR800、CBR954RRなんかで採用したじゃん。
スイングアームがフレームではなく、エンジン後部に取り付けられているヤツ。
ボンネビルはそのピポットレスなんです。
同じホイールベースとすると、スイングアーム長が長く取れるんだとさ。
(まっ、仕組み上当たり前だわな)
この辺りもあのフレーム剛性&車体コントロール性の良さの一因なのかもね。
あれま、いつの間にか車体の話になってた。エンジンの話のはずなのに。
ボンネビルのエンジン。
走っている時の音は、
ドリューーンって感じ。
アクセルを開ければ開けただけ素直に回るって感じ。
参考までに4気筒は、
ウィーーーーンって感じかな
エンジンの個性っていうか、趣味性で言えばスポスタのほうが上だね。
スポスタのエンジンに惚れれば、スポスタにするしかない。あの鼓動感は面白いよ。
エンジンにビビッとこなければ、スポスタを選ぶ意味はない。
これが結論だな。
これより先は余談にしか過ぎないんで、あんま気にしないで。
なんだろう、エンジンの基本的な作りっていうか、安心感っていう部分はボニーの勝ち。
まず、始動するときから違う。セルモーターの音が違う。
スポスタはあの独特な、ちょい心配な音もするセルの音。
ボニーは日本車とそう変わりのない馴染みのある普通のセルの音。
たぶん、ボニーは日本のメーカー製のセルなのかな。
あと、スポスタは簡単にバッテリーが上がる。
ほんの数週間(4-5週間)乗らないだけで、セルが弱々しく。始動がいっぱいいっぱい。
ボニーの場合、けっこう放置(6-8週間)していても、バッテリーが上がることない。
そんだけ放置していても、セルは普通に回るし、始動性も普段の冷間時と変わらない。
電装系はボニーのほうが安心感あふれる。
それから、ギアチェンジのときの音&感触も違う。
スポスタはカコンカコン、(ちょい心配な)金属音が混ざる。
感触も曖昧。ギア1段ずつ配慮しながらギアチェンジ。
ボニーは音も感触も、カシャカシャとスムーズ。精度が高いんだろう。
いや、日本車なら当たり前のレベルかな。
そうそう、クラッチレバーの重さが全然違う。
スポスタのクラッチレバーが狂ったように重いのは有名な話。ある意味、握力訓練器ですから。
ボニーは軽いよ。
マグラ油圧クラッチのKTMと比べたら重いけど、普通の400cc〜600ccネイキッドぐらいな感じ。
少なくとも教習車(CB750油圧クラッチ仕様)よりはずっと軽い。
スポスタもボニーも、どちらも同じワイヤー式&湿式クラッチなのに不思議なもんだ。
ひとまずこんなところで。
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