'11 11月21日
Bonnie Debut
『インプレ車体編』
今回は車体周りに限定してインプレを書いてみる。
まず、スペックには表れないけど、バンク角が全然違う。
XL1200Rは簡単にマフラーをガリガリしたね。特にノーマルでは。
普通に交差点を曲がるだけでガリガリ。
XL1200Rはスポーツスターの中では車高が比較的あるモデルなんです。
それでもあのバンク角の酷さは乗り出してすぐに驚いた。
今は、XL883R以外のすべてのモデルがローダウンモデル。
ローダウンモデルは、とてもじゃないが怖くて乗る気にならん。
その比較的バンク角のあるXL1200Rでも、
リアサスは1インチロングのオーリンズ、
Fフォークもカートリッジエミュレータの副作用でやや全長が伸びて、
マフラーは当然社外、ステップも内側に引っ込めて、
ここまでして、ようやく普通に乗れるようになったよ。
そのカスタム後のスポスタと比べても、ボニー(ノーマル)のバンク角はずっと深い。
一般公道ではまったく心配ない。(サーキットはまだ走ってないからわからん)
次に車重。
スペック上では、スポスタ260kg、ボニー230kg、
その差30kg(どちらもスペック上の満タンの装備重量)
雑誌での実測値だと差は広がり40kg。
この差は大きい。
乗ってみても明らかに違う。
サイドスタンドを払ってから起こすときに既に実感。
ボニーは一回り以上軽い。
取り回しはもっと違う。走り出してからもボニーは明らかに軽快。
別に、ボニーがアルミ&プラスチック多用ってわけじゃないんだよ。
前後フェンダーも、フレームもスイングアームも鉄だし、
ホイールも鉄リムのスポークホイール。ちょー重いよ。
ホイールに関しては、スポスタはアルミキャストだから条件としては良いはず。
車格としてもそんなに違うわけじゃない。
なんでこんなに違うのか不思議な感じ。
30kg以上軽いにも関わらず、ボニーのフレームは感動的に剛性が良い!!!
スポスタがぐにゃぐにゃのダメフレームなのは有名な話。
真っすぐ走っていても140キロはフレームが踊ってる。
高速とかのRの大きなカーブで、110キロぐらいでおとなしく走っている時に、
橋の継ぎ目とか、ちょっとした路面の凸凹を踏むだけで車体が歪みますから。
なんというか、前輪と後輪があらぬ方向を向いている感じ。
(Fフォークにカートリッジエミュレータ、リアサスオーリンズにして多少改善したけど、ダメなものはダメ)
そんなダメフレームのスポスタとは比べものにならないくらいに、ボニーのフレームはしっかりしている。
たぶん、フレームだけで言ったら、ホーネット900より剛性あると思う。
けっこう飛ばしても、無理してもフレームが負ける感じは皆無。
まさに「フレームが勝っている」って感じ。
KTMのクロモリトラスフレームの剛性にも感動したけど、
まったく期待していなかったボニーのフレームには驚かされた。
欧州車の共通の性格なのかなぁ。
足回りもボニーはけっこう良い。
これもまたスポスタが酷過ぎるって話もあるけど・・・
スポスタのノーマル状態はFフォークはふにゃふにゃ、リアサスはガチガチ。
普通にフロントブレーキをかけると、底付きしそうなほどにFフォークが沈みこむ。
それなのにリアは路面の凸凹をすべてガッツンガッツン拾ってくれる感じ。
はっきり言って乗り心地は最悪。飛ばす気にならない。速攻で社外品に交換したよ。
それが、ボニーの前後サスはノーマルでもそんなに気にならない。
たぶんオーリンズやビチューボに換えたほうが乗り心地は良いと思うけど、
ノーマルでも妥協できるレベル。
ブレーキもボニーは悪くない。
スポスタのノーマルブレーキは効かなかったね。ビックリするほどに。
フルード(DOT5シリコン系)交換してもすぐ劣化するし。
NISSINラジポン&ブレンボキャスト40mmピッチにして、前後DOT4化して、
ようやく普通に乗れるようになったよ。
ボニーのノーマルブレーキは、そのスポスタのカスタム後比べても、
同等か上回っているかもしれない。
スペック的にも、見た目もまったく大したことのない、普通のブレーキなのに。
制動力は当然のこと。とにかくコントロール性が良い。微調整からしっかり減速まで意のままに扱える。
まぁ、シングルディスクなんで熱容量は心配だけど、
峠程度じゃまったくタッチの悪化(フルードの劣化)は感じられない。
ええ、フレーム、足回り、ブレーキ、バンク角など、
車体周りはスポスタとは比べものにならない。
まったくジャンルの違うバイクみたいなほどに違う。
圧倒的にボニーが良過ぎる。
うーむ、ひたすらスポスタの悪口になっちゃった。ボニーのインプレなのに・・・
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