'11 04月07日
950SM Debut
『インプレ:良いところ編』
定番ながらインプレッションを書くわ。
まず今回は良いところ編。プラス思考で行こう。
エンジン
「LC8」という名の、ダカールラリーで1Lツインが許されていた時代に大活躍したエンジン。
想像以上に元気なエンジン。
めちゃめちゃ回りたがるエンジン。
4気筒の滑らかなエンジンの回転の上昇とは全然違う。
まるで2ストのような爆発的なパワーの出方。
にもかかわらず、下からパワーもりもり。
無駄は要らない。ひたすら走りに特化したエンジン。
まるでエンデューロ公道レーサー。
Ready to Raceの売り文句に偽りなし。
4気筒と違って、コーナーでアクセルあけても車体が起きない=コーナー途中でもアクセルを開けやすい。
車体が寝たまま、後輪でグイグイ地面を蹴って行く感はヤミツキになりそう。
車体
軽い。
見た目からは意外なほどに軽い。
半乾燥重量(ガソリン以外フル装備)191kgは伊達じゃない。
装備重量だと205kgぐらいかな。
剛性がめちゃめちゃある。
クロモリ鋼管トラスフレーム。
まったく“しなる”というか、“たわむ”という感じは皆無。
かっちりしすぎるぐらいなフレーム。
ただ、アルミツインスパーフレームのような堅さ(曲がらない感)はないのよ。
堅くないのに、剛性感抜群。
かつ、ヒラリヒラリ曲がる。旋回力抜群。不思議な感覚。
足付きも見た目ほどは悪くない。
DR-Z400Sのほうが足付きは悪い。
ホーネット900よりはシート高いけど、車体が軽い分、不安はない。
サスペンション
こいつも素晴らしい。
標準はヨーロッパな体格を基準に75-80kgらしいんだけど、
そのままノーマルでも、けっこう動く足。
ベストは体重に合わせてスプリングを換えるべきらしい。
リアサスはホーネットと同じダイレクトマウント(リンクレス)
これがリアサスの伸び縮みが実感できつつ、地面からの衝撃はキレイに吸収。
さすがWP様。
「固いけど柔らかい」の教科書通りの前後サスペンション。
ブレーキ
絵に描いたような完璧なブレーキ。
効き過ぎる感もあるぐらい、よく効くブレーキ。
気を抜いてブレーキかけると、コーナーのずっと手前で減速しちゃう。
かと言って、かっつんブレーキみたいな神経質なところはない。
安心して握り込める。まさにリニアな感覚。
コントロール性抜群。コーナー途中での調整もしやすい。
わからんけど、これがブレンボ様がブレンボ様たる所以なんだろうか。
ま、
総合して言えば、
軽量な車体に高出力なエンジンを搭載しつつ、乗車姿勢は楽
という、大型ホーネットの思想(個人的解釈)を極めた感じ。
全体的な印象はこんな感じ。褒め過ぎかな。
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