'06 11月19日 日曜日





FORZA整備日記

『男気制動系』ブレーキフルード交換

























サーキット走行会の度にフルード交換は当然







しかし、

毎日、ちょー大活躍なFORZAちゃんのフルードは、

一体いつ交換したのか、考えてはいけない暗黙の了解







そんなミステリーに勇ましく挑戦したんですよ。

ホーネットのフルード交換のついでに



























上のブリーダーボルト(チューブが刺さっている方)が右マスター

下側が左マスター

























左マスターはHONDA得意の前後連動ブレーキ(CBS)

フォルツァの場合、単純明解な前後連動式









フォルツァのブレーキシステム。図示したらこんな感じ







簡単に言えば、左マスターはFブレーキのダブルディスクの原理

つまり、左マスターで前のキャリパーとリアキャリパーを同時に動かすってこと







前キャリパーは右と左で共用(3POTで油圧系統は2系統)

真ん中のピストンだけ左マスター、上下の2つのピストンが右マスター

























この点、CBR1100XXやVFR800の前後連動ブレーキは複雑らしいね







軽くかけた時はリア(フロント)だけで、もうちょいかけると前後連動







Fキャリパー(フローティングマウント)の所にもうひとつマスター(二次マスター)

軽くかけた時はフロントだけ

ある程度以上にブレーキをかけると、

キャリパーが動いて(一点を軸に回転運動)、そのマスターを押す→リアのキャリパー作動







さらに差動バルブ(入力側の油圧がある程度上がらないと出力側に油圧を供給しない機構)

も多用して“理想的な前後バランス”を取っているんだと。







そのVFRのブレーキシステムの図。









ぐちゃぐちゃと無駄に複雑怪奇

























そんな豪勢なブレーキを標準で搭載しているのに、

多くの人はCBSキャンセルしている現実







ダメじゃん、HONDA&NISSIN

























まぁ、フォルツァの前後連動ブレーキは簡単なしくみってこと







で、本題。フルード交換

まず、リザーバータンクの蓋を外す





































・・・と







これが凄まじい



























飴色なんぞとっくに通り越した、猛烈に濃厚な色付き具合

























少しずつフルードを除いていくと・・・









なんか、見ちゃいけないような惨状

コケみたいな、不思議な沈殿物

フルード中に生命体発生?







そんなミステリアスな現実を見なかったことにしたい気持ちを抑えつつ、

頑張ってお掃除







リザーバータンクからフルードを完全に吸い取って、

あとはウエスや、ティッシュで拭き取る







絶対に、フルードが空な状態でブレーキレバーを引かないように注意しつつ、

きゅこきゅこきゅこ、キレイキレイに

空な状態でレバー引くと、エアをがっぽり噛んじゃいますんで







で、キレイになったらフルードを満たす









これが正しいリザーバータンクの色

























その後、エア抜きちっくにフルード交換

































完了後に比較



右が交換後

左が交換前







リザーバータンクの覗き窓の色が全然違うでしょ

こんな適当な写真でも一目瞭然

ヤバい程に劣化してましたよ







ええ、ブレーキの利きも全然違う

かなり良くなったよ、ちゃんと体感できるほどに

























その後、左側マスターのフルード交換したのよ

ただね、左マスターのリア側のフルード交換は激・面倒







しくみは簡単なんだが、一人でやるには人間の身体能力にちょい無理が・・・

























わかるでしょ

ハンドルの左レバーをニギニギしながら、リアタイヤのキャリパーでフルード抜き







もうね、ヤケクソでシートに覆いかぶさり、アクロバティックな体勢でフルード交換

























腰にきたねぇ、あれは・・・




























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