'10 06月17日
DR-Z メンテナンス記録
『ダイノマシンでパワーチェック』
とっても新鮮な話。
昨日(6/16)、DR-Zのパワーチェックをしました。
いやね、単にどのくらい馬力が出ているか知りたかっただけじゃなく、
(放置している)FCRのセッティングが自信がなくて、
上(メイン領域)の伸びがいまいちな気もするんで、
客観的な状態を知りたかったわけ。
知らないほうが幸せという話もあるけど、現実から目を背けてはいけない。
むー、シャーシダイナモにオフ車は似合わん。
測定は、ひょんなことから知ったダイノジェット屋にて。
で、結果。
最高馬力、36PS/8500rpm
最高トルク、3.5kgm/5300-6700rpm
当然、後輪出力ですよ。
SAE補正値です。気温や気圧、湿度による変化を補正したものなんだと。
昨日だと、ちょうど実測とSAE補正値は一致したってさ。
測定時は、気温30度、1010mBars、湿度37%でした。
車両の状態を的確に、簡単に挙げれば、
ヨシムラフルエキ、FCR41、内圧コントロールバルブ
エンジンノーマル、点火系ノーマル、コンピュータノーマル
走行距離、もうすぐ2万キロ
こんな状態。
もう一度、グラフを見てみる。
青ラインが最初の測定。
空燃比を見れば、濃いのが一目瞭然。A/Fが10以下にグラフを振り切ってますから。
当初の状態はMJ158(FCRキットのノーマル状態)
それからMJ150に変更して、もう一度測定したのが赤ライン。
まだ多少濃いけど、改善した空燃比。
本来なら12-13(パワー空燃比)に入れるのがベスト。
グラフを見てくれれば分かるけど、
3800rpmにあったトルクの谷も埋まったし、
5500rpm以上のトルクが目に見えて上乗せ。それにより馬力も上昇。
もうちょい薄くしたほうが、さらに上昇すると思うけど、
4300rpmあたりが薄くなりすぎそうで怖い。
ニードルと合わせて調整しなければ。それは今後の課題と言うことで。
あと、グラフとは関係ないけど、アイドリング状態でやや濃いということなんで、
ミクスチャースクリューをやや閉めた。
ここらへんの変更は『FCRセッティング記録簿』
にちゃんと記録しておかないと。
こんな感じに、状態が客観的に把握できるのは良いね。
ここから先は知らなかったほうが幸せな話について。
上のとおり、ボクのDR-Zは36馬力(後輪出力)
DR-Z400S/SMのカタログ値は40馬力(クランク軸出力)なんですよ。
一般的に後輪出力は、クランク出力から10-20%減と言われるんで、
クランクで40-44馬力出ている計算になる。決して悪くはない値だと思うよ。
ただ、ボクのDR-Zは、マフラーとキャブが、
一般的に、高性能、レーシングうんぬんといわれるモノに換えているんです。
そのわりにはあまり上昇していない実測値。
これが現実というものでしょうか。
ちなみに、DR-Z400S/SMで、
レーサー(DR-Z400E/R)カム&ガスケット、FCR、マフラー交換、点火系ACウオタニ
そんな定番なチューニングをした場合、後輪40-41馬力ぐらいらしいね。
さらにボアアップ(434cc)すると、42-43馬力という話。
それと比べればボクの36馬力(エンジン&点火系ノーマル)も悪くはないけどね。
でも、もうちょい出ててくれば嬉しかったな。
さらに、知らぬが仏な話。
ヤマハのWR250R/X、スゴいんだって。
カタログ値31馬力、2.5kgmなんだけど、
どノーマルで、28馬力、2.2kgm(後輪出力)出ちゃうんだってさ。
マフラー換えただけで、29-30馬力。
合わせて、ボックス吸気口拡大、サブコンセッティングすると、
32-33馬力まで上がるんだと。エンジンノーマルでだよ。
吸排気だけで、後輪出力が余裕でスペック値を超えるとはスゴい。
評判どおりの高性能らしいね
70万円という定価もあながち伊達ではないようである。(でも高いわな)
こんなパワー測定でした。セッティング変えたらまた測りに行こっと。
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