'09 10月02日
DR-Z カスタム
『クランクケース内圧コントロールバルブ』
しばらく前に雑誌上で大々的に取り上げられた、
「クランクケース内圧コントロールバルブ」って憶えてる?
一方通行のワイウェイバルブなんだけど、
クランクケースのブローバイガスが出るホースにお取り付け。
クランクケース内からはブローバイガスは出るけど、外からは外気が入らない。
そんな向きに取り付ける。
そうするとクランクケース内の圧力が下がる。
クランクケース内の圧力が下がるんで、ピストンの動きの抵抗が下がる。
結果として、ピストンの動きが軽くなって吹け上がりが良くなり、エンジンブレーキも弱くなる。
加速も軽くなり、燃費も良くなる。
当然、速くなります。
タイムアップ確実。ラップタイム1割減。
エンジンの寿命も長くなり、100万キロは楽勝。
ついでに、宝くじは大当たり、病気は治り、不老不死、永遠の美貌、
偏差値倍増、立身出世、良縁の出会い、玉の輿、人生バラ色。
内圧コントロールバルブひとつで幸福が次々に訪れるんです。
こんな効能が、まことしやかに謳われているんです(当社調査)。
まぁ、そんな雑誌上の宣伝文句は話半分にしておいて、
とりあえず、クランクケース内の圧力を下げるものなんです。
特にシングルは、ピストンの上下によってクランクケース内の容量の変化が大きいんで、
内圧を下げると、バラ色の結果なんだとか。
いまでは純正で取り付けている車両もあるらしいんで、害はないだろう。
そんなわけでDR-Zに取り付けてみる。
クランク内圧コントロールバルブで有名な某社製は、18900円と凶暴なお値段。
そこで、純正部品を上手い具合に流用する方法を発見。
KTMの純正バックプレッシャーバルブです。
お値段、3990円。
けっして安くはないけど、このぐらいなら試してみたくなる。
KTMのお店に買いに行ったら、店舗に在庫あり!
けっこう有名な部品らしい。
試しに息を吹いてみたら、片側からは空気が抜けるけど、
反対側からはまったく抜けない。確かにワイウェイバルブだ。
で、どこに取り付けよう。
ここに取り付けよう。はーと
クランクケースとシリンダヘッド内はカムチェーン部分でつながっているんです。
で、オイルチャッチタンクとエアクリーナボックスをつなぐホースを外す。
二重になっているカバーを外して、ホースを切る。
バルブの長さ分カット。
で、バルブをホースに差し込む。
バルブのほうが太いんで、ちょい無理矢理だけど差し込む。
こんな感じに付ける。
面倒なんでカバーは付けない。
特に熱のかかるトコロでも、接触するトコロでもないんで平気だろう。
元通りに取り付ける。
こんな感じ。
で、インプレッション。
確かにエンジンブレーキは弱まったけど、予想していたほどではない。
そこそこはエンジンブレーキかかる。
ほとんどエンジンブレーキがない四輪のATとは違う。
一番変わったのは、低回転でだらだら走っている時のギクシャク感が減少。
エンジンかけて走り始めの、回転を上げず暖気しながらだらだら走る時さ。
あと、心なしか回転の上がりが軽やかになった気もする。
燃費については、今のところ比較できるほど走っていないんで不明。
また、ある程度走ったらインプレ書きますわ。
これで僕の人生バラ色!むふふ
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