マフラー&PowerCommander〜パワーチェック編







Part 2『自己矛盾』 



















このお話には前編があります。まだ読んでない方は

Part1『ベストコンディション』

こちらからどうぞ

















'05年05月某日







はい、パワーチェックしました。





今回のお店は

「モリヤマエンジニアリング」

こんなところ。





初めてだったけど、予想外にいい感じ♪

なんだかんだ、話をしてくれました。

業界の事情、パーツの善し悪し

バイクの蘊蓄

普段聞けない話ばかりだったので、面白いよ。













その中での一つのお話、





Kawasakiの現行レプリカ、ZX-10R

世界初のパワーウェイトレシオ(1馬力あたりの車重)

が「1」を切った最新型レーサーレプリカ

ZX-10Rはカタログ値だと最大馬力175PS!!





が、フルノーマル状態で後輪出力

















実測140PSちょいだってさ





このクラスは実測ではこんなもんなんだって。

カタログ上では景気のいい数字が並んでいるけど













へーへーへー













で、僕ちゃんのホーネットのパワー測定

かなり緻密に測定してもらいました





まず、PowerCommanderでとあるマップ

Erion dual slip on exhaust&Stock air filter

ってやつを元に、気持ち自分でいじったマップを入れた状態

(以下Erion Slip on Mapとします)





それから、純正と同じ状態に戻すZero Mapを入れた状態









その二つの状態で、それぞれ

アクセル開度25%、50%、75%、100%

とかなり細かく測定しました。













あっ、そうそう、

マフラーはノーマル、プラグはNGKのイリジウム。

エアクリは純正、オイルはRBの高い方にそれぞれ交換したて。

走行距離は新車以来およそ30000km

その他はフルノーマル





つまり、パワーに直結する部分は、完璧に新車状態

走行距離以外は・・・

こんなコンディションです。













で、結果











赤い方がErion Slip on Map

青い方がZero Map

ウジャウジャとパワー&トルクライン

ちょい見づらいね





空燃比はもの凄く安定してました。

Zero MapでもErion Slip on Mapでも

パワーラインもどちらのマップでもほとんど変わらず





なんともはや、

セッティング変更時の乗り心地の劇的な変化からすると、

もうちょい、目に見えて違いがでるかと思っていたけど、

大きな変化なし









森山さん曰く、





「さすが本田技研」

「ノーマルでも凄くきれいな空燃比だと」





細かく見ると、トルクラインの3000rpmと5000rpmあたりの谷

これがセッティング変更のMapの方がやや改善されている

そう説明されました。













へー













えっ?









最大馬力が違うじゃないか?

って?









ええ、この違いは、

単純に電気信号を拾いきれなかったからだってさ

証拠に横軸を電気信号不要の速度で測定すると











こんな感じ

最大馬力は同じでしょ





若干、赤と青がずれている部分があるが、

これはアクセルの微妙な開け方の違い

人間がやるから、ある程度の差は仕方ない

カーブの形は同じだってさ













ちなみに、上の測定は4速で回したんだって

4速で190km/h!!!

すごいもんだ













で、もったいぶっていたわけではないですが、





最大馬力 99.2

最大トルク 8.7





という値でした。

カタログ値だと最大馬力110PS、最大トルク9.3、

実測の後輪出力なんで、十二分にカタログ値は出ているらしい





一般的に、後輪出力はカタログ値からおよそ10〜20%程度減なんだと













へー













それでだ、

以前、BabyFaceのスリップオンを付けていた時、

パワー測定したのを憶えているかい?









マフラー以外はほとんど同一条件





その時は最大馬力 103.6

最大トルク 9.2





そんな結果でした。













今回はノーマルマフラー

それで、99.2馬力&トルク8.7













やはり、社外品、ストレート管はパワー上がるんだね。

実証です。













がんばって、前回のグラフに合わせて、

今回のグラフを調整&乗せました。





まずグラフ単体を抜き出し、それの縦横比を厳密に調整

それを、馬力曲線とトルク曲線に

かなり大変だったよ、

で、こんな感じ











青い線がBabyFaceスリップオンマフラー

赤い線が今回のノーマルマフラー













目に見えて違います。

素晴らしくパワーアップ













世間では抜けが良いマフラーに替えると、

トップのパワーは上がるけど、

排圧がなくなって、低速が犠牲になるって聞くじゃん





しかし、上の比較では3000rpm以下では確かにノーマルが上回っているが、

もう、ほとんどの回転域でパワーアップ





しかも、BabyFaceの方が、きれいな曲線

トルクの谷もだいぶなくなり、













驚きです!

さすがBabyFace!!!

音量に性能は負けてないね

















で、それでだ、









なんだか微妙に悩んでます。

















回転の上がり方が凄く良くなり、

乗り心地が劇的に改善されたPowerCommander。









それでセッティングを変更しても、パワー測定では大きな変化なし

















あまりに迫力がある排気音量、

住宅街のご近所事情で難しいBabyFace

それだと大幅パワーアップ













確かに数値として、変化を知れた事は収穫だけど、

















自己矛盾におちいっている気持ちです・・・

















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