■ ガソリン再考察〜【CB900 HORNET】 ■ 【化学1Bの復習】 '04/05/20 何の為にハイオクには混ぜ物がしてあるのか? 燃えにくくするため。 なぜ混ぜ物をすると燃えにくくなるのか? 「溶媒より分子量の大きい不揮発性の溶質を混合すると沸点上昇が起きる」って言う話ご存知?高校1年で化学1Bで皆さん‘当然’やった話です。 お暇な人は復習代わりにいかが? ここでは簡単に考えるため、溶媒:水、溶質:ブドウ糖、とします。 常温常圧でも外部からエネルギーを受けて、表面では常に蒸発が起きている。 この蒸発しようとする力を蒸気圧という。 普通の状態では大気圧が押さえているので一部しか蒸発しない。 溶媒分子の分子活動が大きくなり、たくさん蒸発し始めます。 たくさん蒸発して、蒸気圧が大きくなり、大気圧をこえると→それが沸騰です(内部からの蒸発) そうすると、溶質粒子が水を分子間力で引っ張ります。 つまり、蒸発しづらくなる=蒸気圧が下がる。 沸騰させる(蒸気圧を大気圧より大きくする)には純物質より大きいエネルギーを加える必要あり。 より大きなエネルギー=高い温度。つまり沸点が上がる。 これが混合物の沸点上昇です。 用語解説: 分子間力とはA.ニュートンが発見した「質量あるものすべてに存在する、万有引力」そのものです。質量の大きいものほど万有引力(分子間力)は大きい。つまり地球は林檎を引っぱりつけた。林檎に地球は落ちない。地球の質量は林檎に比べてはるかに大きいからである。 この場合も水分子(分子量18)よりブドウ糖分子(分子量180)が大きいから水分子がブドウ糖分子に引きつけられる=水分子が蒸発しづらくなる。 また、溶質が不揮発性でなくてはいけません。なぜなら溶質が積極的に蒸発してしまっては、水を引きつけても意味がない。 さらにつづく。 '04/05/20(アップした日) |