‘15年01月05日 月曜日

晴れ





Buell X1『インプレ』
























Buell X1を一言で表すと、













変態バイクです。

以上







これじゃ、ダメだね。ちゃんと説明します。

2003年までのスポーツスターのエンジン(旧エボ)をチューンナップして、

ビューエルオリジナルの車体に搭載した、スポーツバイク。

当然ながら、空冷OHVのVツイン、シリンダーのはさみ角45°、排気量は1203cc。















ちなみに、現行のスポーツスターのエンジンもエボリューションだけど、

2003年までと、2004年以降はかなり違う。

2004年にスポーツスターはフルモデルチェンジされたの。

2003年まではリジッドマウント。

2004年以降はラバーマウント。

エンジンの中身もかなり違う(らしい)







その旧エボリューションエンジンをビューエル独特の車体に、

ラバーマウントで搭載されたのが、Buell X1。

1998年から2001年まで生産。

2002年にXB9R、XB9Sにフルモデルチェンジ。

XB系は、一応、スポーツスターのエンジンを元にはしているけど、

サンダーストームっていうエンジンで、もうビューエルオリジナルのエンジンって感じ。

X1は、ハーレーのエンジンをチューンナップしていた最後のモデル。

なんで、S1とか、M2とかX1のことを「EVO」、

XB9SやXB12Rのことを「XB」って呼ぶらしいね。







で、X1の車体について、

ブレーキはニッシンだし、サスペンションはショーワと、かなり日本製の部品が多い。

それゆえ、ミリとインチが混在している。

足回り・ブレーキ周りはミリだけど、車体やエンジンはインチ。

かなり面倒。







ちなみに、乗り味も予想通りのジャジャ馬系。

エンジンはゴリゴリとした硬派。

出初めのインジェクションらしく、調教されていない。滑らかさの真逆。

車体も硬派。

足回りも堅い。

しなやかさの真逆。路面状態をすべて乗り手に伝える感じ。

ブレーキは効かない。

こんだけ重いのに、シングルディスクってどういうこと???

リアシリンダーが太ももすぐにあって、ちょー熱い。







あの重いハーレーのエンジンを積んでいることを考えれば、軽い車体。

が、曲がらない。

特にノーマル状態だと、曲がらない。

足回りが堅すぎるのか、車体全体のバランスが悪いのか、分からんが。

ラバーマウントなのに、振動・鼓動はかなりある。

高速の長距離ツーリングとかには向かない。







全体的な作りはちゃっちい。

いわゆる“外車”を期待してはダメ。

ハーレーより、国産より、もっとちゃっちい。

プラスチック多用。

タンクもプラスチック。とにかく軽量化のためか。

しかも、あまり質感を考えていない感じで。

同じプラスチック多用でもKTMの方が質感は上。

もっとも、塗装部分は綺麗だね。フレームとか、ホイールとかは。







こんな感じに、かなりの変態バイク。

詰めが甘いのか、

ハーレーエンジンを積んだスポーツバイクという理念が先行し過ぎたのか、

発展途上の未完成なバイク。

EVOビューエルの最終モデルなんだが・・・







生産終了になるのも分かる気がする。

後継のXBシリーズも2010年モデルを最終に生産終了。

Buellっていうブランド自体が消滅したの。

正確には、ハーレー本社に切り捨てられたの。

まぁ、一般大衆向けではないね、確実に。

とてもマニア狙いのバイクです。







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