8月26日 金曜日
秋雨?
カブで北海道ツーリング2011
『桃岩荘YH』
今年の目的は礼文&利尻なのです。
まずは礼文島に行ったんです。
礼文島といえば、あの有名な伝説の桃岩荘ユースホステル。
そう、歌って踊ってのミーティングが未だ存在する、唯一のユースホステルなのです。
未だに昭和中期のユースホステルをやっているんですよ。
当然ながらアルコール禁止。(タバコは外の喫煙所ならOK。タバコは世間並みの緩さ)
その桃岩荘YHに2泊したんです。
まずは、礼文島の香深港にフェリーで到着してビックリ。
「お出迎え」がいるんです。
さらに驚いたのは「お見送り」
ボクが乗ったフェリーの折り返し便で帰る人を見送るんです。
全力で。腹の底からの
「いってらっしゃーーーい」
「いってきまーーーす」
「まーた、こーいよーーーー」
(そう、一般的にYHは到着時は「ただいま」&「おかえり」、出発時は「いってきます」&「いってらっしゃい」なのです。)
歌をみんなで大声で歌うし、フェリーが港の外に出て見えなくなるまで繰り返し叫ぶんです。本気で。
他の観光客からは写真&ビデオを撮られてました。
キチガイじみてません。
キチガイそのものです。
異常です。
ドン引きしました。
が、同時に感動しました。
まだ最初のあいさつしただけで、お見送りは端っこで見ていただけなのに、涙がほろり。
見送られる人達は本気で泣いてました。
あれをやられたら泣くのは当然。ヤバいです。
このあと到着組の「お出迎え」。これも軽く胸熱。
この後は、ボクはカブだったんで一旦別れて島巡り。
その後、桃岩荘へ。
桃岩荘。150年前の番屋を元に改築したんだと。
バイク車庫は別棟に。
中はこんな感じ。一階は囲炉裏、ここで夜のミーティングをやるんです。周りを囲む二階は男性のベット。
オリジナル曲の歌詞も周りに。
夜のミーティング。まずは島案内。毎日内容に変化を付けていて、面白い。
それからオリジナル曲をみんなで歌う。やや、ヘルパーさんの独演場感もあるけど、みんなで熱唱。
オリジナル曲の歌詞は周りの壁に貼ってあるんで、一応分かるが、初めてだとやはり歌いにくい。
そう、桃岩荘は基本的にヘルパーさんだけで運営されているんだと。
ペアレントさん(経営者)は別の宿(元礼文YH)を運営していて、桃岩荘にはたまにしか来ないんだと。
で、みんなで踊る。鉄腕アトムやらゲゲゲの鬼太郎やら、世代を超えて知ってる曲が中心なんで、悪くはない。
前でヘルパーさんがわかりやすく振り付けしてくれるし。
うーむ、こんな説明じゃ、あのミーティングの雰囲気は半分も伝わらない。
今時のテレビ芸人の馬鹿騒ぎっぷりとは違う、独特な歌って踊るミーティング。
無理に例えれば、幼稚園のお遊戯を発展させた感じかな。
童心に戻って楽しめるミーティングでした。
ただ、好みは大きく分かれると思う。あまりに独特なんで。
ちなみに写真はないけど、食事は大したことない。
大学の学食レベル。
あえて食事頼まなくても良いかもしれない。
お風呂は洗い場が2つしかなく、ピーク時は混みまくると思う。
で、別れの日。
まず、YHの前で熱いお見送り。
かなり離れても、見える限り「いってらっしゃーーい」「いってきまーーーす」
いやはや、泣ける。確実にまた来たくなるね。
ボクはこの後すぐには港に行かず、礼文岳に登りに行ったけど、
他の人は港でもまた熱い熱い「お見送り」があるんだよね。
ああ、考えただけで胸が熱くなる。
こんな暑苦しい桃岩荘でした。
ちなみに宿泊費は素泊まり3600円(YH会員3000円)、2食付き5300円(4700円)。
一般的なYHの金額です。
中にはハマって1ヶ月連泊する人や、そのままヘルパーとして働く人もいるんだと。
そんな桃岩荘でした。
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